傍聴と抽選とその当選確率

通常の裁判は、裁判官席と被告席、原告席、証人席と傍聴席とに分かれて設定されています。このうち、裁判の当事者であるかないかに関わらず、国民すべてに解放されているのが傍聴席です。では、なぜ裁判の関係者でもない人が、裁きの過程を目にするとができるのでしょうか。それは、全ての国民に、裁判が正しく行われているかということを監視する権利が与えられているからです。裁判に利害関係を持たない第三者の客観的な視点を加えることで、裁判の公平性や透明性を確保しているのです。傍聴を希望する際には、裁判の当日に、裁判所前で配布される整理券を手に入れる必要があります。通常の裁判では、整理券を手に入れればほぼ間違いなく当選となりますが、社会的注目度の高い裁判の場合には希望者が殺到するので、傍聴の権利は抽選によって与えられることになります。例えば、芸能人が犯罪に関わっているような事件では、その芸能人を一目見ようと、希望者が殺到する場合があります。また、新聞やテレビで報道されるような重大事件や猟奇性の高い犯罪の場合は、報道記事を作成するためにマスコミ関係者が数多く訪れるので、抽選により傍聴者が決められることになります。裁判の雰囲気を味わってみたい場合は、あまり話題性のない裁判を選ぶといいでしょう。

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