仕事について

日本では法廷内でのカメラ撮影が制限されていますので、被告人が入廷する前のシーンしか撮影することができません。そのため法廷内での被告人や、検察官の様子などをスケッチで描く、法廷画が採用されています。法廷画を専門に書いて仕事にしている人を法廷画家と言いますが、特別な資格は必要ありません。法廷画家でなくても、一般の人が傍聴する際のスケッチも認められています。
法廷画家に求められることは、どちらかと言えば絵が上手な人より、特徴を的確に捉えることの出来る人と言えます。予め画像や映像で被告人の顔を確認できているケースばかりではないので、頭でイメージしたら素早くスケッチできる人が求められます。法廷画家の仕事は、被告人が法廷内に入って来た瞬間から始まります。顔だけでなく被告の態度も観察し、主観を入れずに見たままの全体的な雰囲気が伝わるようにしなければなりません。
有名人など広く顔を知られている人の法廷画などを見ると、あまり似ていないと感じる人が多いですが、一般の人の場合も同じくらいの完成度です。これは似せて書けないのではなく、人権上の配慮や第三者からの危害を加えられることを防ぐため、詳細な描写はあえて避けることになっていて、リアル過ぎないのが良しとされているからです。

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